スティーヴ・ウィンウッド 『ナイン・ライヴス』

  • 2008/06/05(木) 23:50:26




ギターのフレーズや雰囲気がなんとなくブラインド・フェイスを思わせるような『アイム・ノット・ドロウニング』に始まり、続く寄せては返す波のような『フライ』
そして今更クラプトンの客演に別に心躍るわけではないけれど(毒)、ツボを抑えたギターはやっぱり良いねと感じてしまう『ダーティ・シティ』
イギリスとブラジルを行き来するような『アット・タイムス・ウィ・ドゥ・フォーゲット』
穏やかな表情を見せるラストの『アザー・ショア』
シンプルでふくよかなウインウッドでしかありえないメロディに、若干衰えたかな?とはいえ相変わらずのソウルフルな歌声。

アルバムには6分、7分を超える楽曲も数多く収録されていてかなり聴き応えがあります。
全然悪くは無かった。
じゃ、好きかというと。

う〜ん。(苦笑)


この人の新譜を聴くのは随分と久しぶりで、前に聴いたのが『ロール・ウィズ・イット』だったから19年振りでした。(汗)
でもこの新作の印象は記憶の彼方にあるその『ロール・ウィズ・イット』とあんまり変わらない感じ。
というよりもこの人はセカンド・アルバムからもうずっと基本的に変わっていない。

自分の中ではスティーヴ・ウィンウッドというと、どうしてもファースト・ソロということになってしまう。
シャープでタイトなリズムに乗って、圧倒的にドラマティックな『ミッドランド・マニアック』と『ささやかな願い』を核に内省に迫りこんでくるような感じが文句無しに素晴らしかった。
のめり込むように聴いていた時期がありました。

それからもう30年近くが経ってしまったわけだけど、あんなアルバムをもう一回聴いてみたいとずっと願ってます。

そして今回はひょっとしたら?
と密かに期待していたんだけど。

多分適わぬ願いで終わってしまいそうです。
ま、ファースト・ソロの呪縛から抜け出せない自分が悪いんだろうけど。(苦笑)

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ギターを抱えた笑顔の少年時代のウインウッドと、にっこり笑った今の60歳になるウインウッド。
ジャケットの写真はとても好きです。

『孤独のグルメ』

  • 2008/06/02(月) 21:45:06

2008.05.31

久住昌之/原作 谷口ジロー/作画
『孤独のグルメ』




谷口ジローさんは随分昔から大好きな作家の一人です。
かれこれもう30年近く。
でも何故かこの作品の存在を知ったのは最近のこと。(汗)
随分評判が良いようなんだけど、あいにく文庫版しか販売されていなかったので購入は見送ってました。
それがここにきて単行本が再発!
で週末早速読んでみました。

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読んでみると’孤独のグルメ’というようりも
’都会人によるこだわりのB級うんちくグルメ’という感じですね。
原作者のスノップとまでは言わないまでも、’気取り’みたいなものが鼻についてどうにも心から楽しめません。
ま、主人公がなかなか入るお店を決められなかったりだとか、コンビニでついつい食料を買い過ぎてしまうなんてところは共感できるんですけどね。

でも、おかずで卵が2種類かぶってしまおうが、
ランチで焼肉を食べ過ぎてしまおうがどうでもいいです。
それがどうした?(笑)
ホント、こんなどうでもいいような話を谷口ジローさんに書かせるなよと。


絶賛の嵐だったものだから、ちょっと期待が大きすぎました。
せめてもの救いは同じ原作者の『散歩もの』の購入を見合わせたことくらい。(苦笑)