ブルース・スプリングスティーン 『レッキング・ボール』

  • 2012/04/04(水) 21:00:00




この人の新譜をまた聴くことになるとは思っていなかった。

『トンネル・オブ・ラブ』以来だから25年ぶりか。

あの頃はまだ内心はもう無理だろうなと思いながらもスプリングスティーンに『明日なき暴走』的なものやそれを超えるようなアルバムを求めていた。


だって”ロックン・ロールの未来”だったんだもの。


ところがEストリート・バンドと別れて発表した『トンネル・オブ・ラブ』はあまりロックをかんじさせないラブ・ソング集。

あれでスプリングスティーンを追う気力が尽きてしまった。

その後もマッチョなアメリカ白人のイメージが大きくなるばかり・・・



さてこの『レッキング・ポール』。

昔ながらのスプリングスティーンを感じさせるロックにフォーク、カントリー、ゴスペルが違和感なく溶け込んでいた。

もしかしたら『ネブラスカ』の辺りからこんな音楽をやりたかったんじゃないだろうか?

なんて思ってしまった。

確かにアメリカ白人のアメリカ白人によるアメリカ白人のための音楽にちがいはない。

だけどあんまり臭みは感じなかった。

歌詞の中の”星条旗”を”日の丸”に置き換えてみれば日本の状況もそんなに変わらないからだろうか。

スプリングスティーンの怒りや悲しみや憤りは日本人の自分にもよく伝わってきた。


特に”ロッキー・グラウンド”から昨年亡くなったクラレンス・クレモンズが参加した”ランド・オブ・ホープ・アンド・ドリームズ”の流れは感動的だった。

そこにこんなんを見せられたらどうしたって泣けてしまう。(改めて合掌)






ただ私には”音楽はいらない”と歌った二階堂和美や”自分の心が自分でも分からない”と歌った坂本慎太郎の方がより切実なものとして胸に響いてしまう。



『レッキング・ボール』。


良いアルバムだと思うがまだ2回しか聴いていない。



でもこの先聴き込みたくなるんだろうか。




この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/12/16(月) 06:26:58

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する