リトル・フィート 『セイリン・シューズ』

  • 2012/03/09(金) 21:00:00





ローウェル・ジョージの”リーダー・バンド”としてのリトル・フィートの絶頂期は『アメイジング!』の頃だろうと思う。

でもバンドとして最初の完成を迎えたのはこのセカンド・アルバムだった。



その『セイリン・シューズ』の幕開けは『イージー・トゥ・スリップ』。

上へ上へと登りつめていくようなロックン・ロール。
ストーンズの”ストリート・ファイティング・マン”を思わせるようなナンバーだけどもっと軽快でポップで大好きなナンバーだ。

それにバンドの強力な演奏力を見せつけるようなブルーズ・ロックの”コ−ルド・コールド・コールド”や”アポカリプス・ブルース”にこれも強烈なブギの”トライプ・フェイス・ブギー”

ローウェルの一筆書きのようなスライド・ギターも大活躍で嬉しい♪

他にもサード・アルバム以降では聴かれなくなったランディ・ニューマンやバン・ダイクにも通じて郷愁を誘うような”トラブル”にタイトルナンバー”セイリン・シューズ”。


そして極め付けが名曲の”ウィリン”。


この『セイリン・シューズ』にはいろんなタイプのナンバーが収録されているけど、やはりどれをとってもリトル・フィートとしか言いようのないナンバーばかり。

もちろんこのアルバムの後はメンバーを強化して、サウンドは南下を続けてエグミを増して傑作『ディキシー・チキン』や『ラスト・レコード・アルバム』が生まれるわけだけど。

だけどこの頃のまだ西海岸のバンドの香りが残るロックン・ロールも素晴らしい魅力がある。



ということを30数年振りかで聴いて再認識した次第です。(汗)


  ・


このアルバムをよく聴いていたのは32年前の2月の中旬も過ぎた頃。

雪は峠を越えたけど路肩にたまった雪が融けてきて道は茶色くぐしゃぐしゃになっていた。

冬の季節で唯一きらいな風景です。

スタンドの仕事を終えた帰りのバスの中からそんな風景をうんざりしながら眺めていたことがなぜか今でも記憶に残っている。

春もそしていろんなことがまだ遠かった。

その時にウォークマンで聴いていたのがこの『セイリン・シューズ』だった。

そんな暗くうんざりした印象が刷り込まれてしまって今まであんまり聴く気になれなかった。



だけどそれもやっと雪融けです。(苦笑)


この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する