ブルー・ナイル 『ハイ』

  • 2011/07/29(金) 23:30:00




ブルー・ナイルというバンドの存在を知ったのは3作目の『ピース・アット・ラスト』から。

もう15年も前になるが今でも年に何回は聴く大好きなアルバムだ。


だから当然のように次作が出たら手に入れるつもりだったが、この4作目の『ハイ』の発売当時は何か新しい音楽を聴きたいという欲求が著しく低下していた時期だった。

気にはなったもののいつし忘れてしまった。


3年ほど前にこのアルバムの存在を思い出した。

でも残念なことに既に廃盤で入手が困難になっていて最近では手に入れるのを半ば諦めていた。

それがやっと運良く納得価格の中古を手に入れることが出来た。


 ・


シンセサイザーを使いながらもアコースティックな肌触りのサウンド・プロダクションは健在だった。

シンプルでありながら足りないものは何も無い。


とにかく心地が良い。


そしてリチャード・マニュエルを思わせるようなポール・ブキャナンの哀しみを搾り出すようなソウルフルなヴォーカルもまた素晴らしい。


特にタイトル・ナンバーの『ハイ』。

”僕たちは幸せになれる”

祈りのようだ。

シンプルなだけに胸に迫るものがある。


ただアルバム全体では浮遊感とメランコリックな感覚が絶妙にブレンドされた『ピース・アット・ラスト』に比べると浮遊感が足りない。

沈み込んでいきそうなメランコリックな感覚な方が勝っている。


歌詞にも日本人の感覚からするとなんでそんなことで苦悩するの?

と思うようなものが目につく。


娘が父親から離れていくなんて当たり前じゃん!

とかね。(苦笑)


ブルー・ナイルのキーマンであるポール・ブキャナンもこのアルバム制作時は40台も後半だろうか。


オッサン、歳とると哀しんだってどうしようもないこともいろいろでてくるさ!


と50のオッサンが言う。(笑)

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