バロン吉本 『柔侠伝』 中央公論社 愛蔵版

  • 2010/06/22(火) 23:43:12



バロン吉本。

この人のマンガを読むのはこれが初めてだった。

私が青年誌を読み始めた頃にはちょっともう古臭いというイメージがあった。(汗)
だから積極的に読んでみたい作家では無かったのだ。

ただ数年前から古本屋でもあまり見かけなくなってきたこの『柔侠伝』だけはなんとなく読んでみたいと思っていた。

柔術家である柳家の四代に渡る明治から昭和にかけての大河ドラマらしいのだ。
いかにも面白そうな匂いがプンプンしている。

でも最初の柔侠伝(全3巻)は比較的手に入りやすいものの以降がなかなか難しそうなのだ。

○昭和柔侠伝(全5巻)〜現代柔侠伝(全16巻)〜男柔侠伝(全9巻)〜日本柔侠伝(全6巻)

私の乏しい小遣いでは全てを集めるのに苦労しそうだ。
変にハマってしまっても手に入れられなければのた打ち回ることになる!
と敢えて避けていた。(苦笑)

そんななかで見つけたこの愛蔵版は柔侠伝と昭和柔侠伝がセットになったもの。
これならある程度満足できるかもと手に入れてみた。


この愛蔵版では初代の柳勘九朗から二代目の柳勘太郎の青年期が、そして三代目の柳勘一が生まれたところまでが描かれていた。

豪放にして細やかな心配りを失わない主人公は男の目からみても魅力に溢れている。
そして主人公をとりまく仲間と女性達もまた劣らずに魅力的だった。
柳家一族というよりもその仲間を含めた群像劇といった趣きだ。

そこにはもちろん痛快と言えるようなエピソードもたくさんあるのだが意外なほどロマンチックでセンチメンタルだ。

そして明治や昭和初期の世相を切り取ったエピソードに心が痛む。

だけどそんな切なさをニカっと笑い飛ばして前に進んで行こうとするようなエネルギッシュなところがこのマンガの一番の魅力なのかもしれない。


もう5年も早く生まれて現体験していたらさぞハマっていたことだろうと思う。

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そしてやっぱり柳家の行く末が気になるのだ。(笑)

続く『現代柔侠伝』。
焦らず地道に探していくことにしましょうかね。
でもコンプリートにいったい何年かかることになるやら。



ちょっと決心が付きかねるのだ、やっぱり。(苦笑)

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  • 2013/12/10(火) 14:45:23

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