黒鉄ヒロシ 『坂本龍馬』

  • 2010/02/10(水) 22:30:00

2010.2.5




出版社/著者からの内容紹介
現在に残る写真史料等を繋ぎ合わせ、幕末期の日本と日本人の原風景を、今に甦らせる「黒鉄歴画」。本書はその第二弾であり、幕末のスーパースター・坂本龍馬の生涯を描く作品である。
卓抜な着想と果敢な行動力によって、「薩長同盟」「大政奉還」など、維新回転の大仕事を為し遂げた龍馬。三十三年の短い生涯ではあったが、若いエネルギーを存分に燃焼させた一生であった。著者が本書を著した最大の理由が、この若いエネルギーを現代の若者に伝えたいということにある。刻々と変化する緊迫した社会情勢の中で、若者たちは何を考え、いかに行動し時代を動かしたのか。龍馬の人生を縦糸に、時代の景色を横糸にとり、ユーモアとリアリティという色付けによって、若者達の人間模様を見事に織り成している。これが「黒鉄歴画」の真骨頂であり、文字のみによる小説作品とは、一味も二味も違った味わいがある。



坂本龍馬と言えば何を隠そう私も22歳の頃に司馬遼太郎の”竜馬がゆく”を読んで以来のファンなのだ。
”竜馬がゆく”を初めて読んだときの衝撃と感動はちょっと忘れらないものがある。

だから私もそれなりに”坂本龍馬もの”にはちょっと煩いのだ。(笑)


と煩いとか言ってる割りにこのコミックの存在を知ったのは一年ほど前のことだった。
10年以上も前の作品なのにね。
だって黒鉄ヒロシさんのコミックなんて全く興味の対象外だったのだ。(汗)

それからようやくハード・カバー版(現在廃刊)が手に入ったので早速読んでみた。


先ずはこの作品に込められた情報量に圧倒させられる。
たかだか320頁ほどのコミックだけど読みきるのにかなりの時間と集中力を必要とした。

ただコミックとしては正直あまり面白いものではないかもしれない。
っていうかコミックと呼んでいいものかとためらわれるのだ。
でも”坂本龍馬もの”の読み物としてなら最上の部類に入るだろう。

司馬遼の”龍馬がゆく”を黒鉄ヒロシなりに解釈/探求をして再構築したような感じで一般的な龍馬のイメージからから逸脱するようなことは無いのだが、時間軸が一定で無かったりかなりブラックな表現も目に付いたりと異彩を放っている。

でも著者自身が高知出身ということで龍馬さんと親しみを込めて呼んでいるだけあって作品の通低には愛情がこもっている。





最後のあの近江屋暗殺の場面には”竜馬がゆく”を読んだときと同様のなんともいえない深い喪失感を覚えてしまった。


黒鉄ヒロシのコミックを読むのは初めてだったのだけど、いやぁこの人マンガ家としてもすごい人だった。
やっぱり読まなきゃ分からないと反省です。

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”竜馬がゆく”の坂本龍馬像が全てだとか真実だとは思っていないけどわざわざそのイメージを壊す必要なんて無いんじゃないか?

他の角度から新たな龍馬像を!なんて言いながら”龍馬伝”なんて逆に話を作りすぎだろ!?
今のところまだ我慢して毎週観てるけどさ。(苦笑)


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