ヤマジカズヒデ 『Sunday Paffce』

  • 2009/10/27(火) 22:30:00


ジワジワと沁みこんできている dip の”After Loud”

意外にも浸透圧は高かった。

その dip のリーダーであるヤマジカズヒデの’91年の初のソロ・アルバム。




もともとdipを聴こうと思ったのも、数年前にこの人の初期のソロ3枚組セットのレビューを見てちょっと興味が沸いたからなのだった。
アルバムにはニール・ヤングの”ヘルプレス”と”アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ”のカバーが収録されていた。
これだけで大体どんな音楽をやっているかが想像がつくというもの。(笑)
多分、そうそう自分に合わないことはやっていないだろうと。

もちろんそのカバーも聴いてみたかった。
ただもともとはヤマジ自身の日本語詩でのカバーだったのが、その3枚組では版権かなんかの関係で英語詩のままでのカバー(再録)になっていたので結局は購入を見合わせたのだった。

当時は dip のニューアルバムも発売されたのだがタイミングが合わず?にこちらも購入はしなかった。(汗)
でもそれ以来なんとなく気になる存在だったのでした。


そしてその日本語詩での”ヘルプレス”が入った1stソロを手に入れることが出来たので早速聴いてみた。

すると自分にとってなんとも懐かしさを感じさせてくれるアルバムだった。

モラトリアムな気分を引きずっていたあの頃を否が応もなく思い起こさせられてしまった。(苦笑)

ちょっとダウナーでやるせなくそしてささくれ立っていて、どこかにぶつける前からすでに痛んでる。

特にアコギが活躍する3〜5曲目の”天使” ”sweet days” ” 公園” にはそんな空気の揺らめきが横溢していた。

そして続く6曲目の”ヘルプレス”。
アコギのカッティングのバックでギャンギャンと呻くように鳴いているギターからは”どうすることもできない”やるせない焦燥感にかられた心象風景が滲んで見えてきた。
日本語詩ということもあるかもしれないが今まで聴いた中でも最上の部類のカバーだと思う。


ただ dipの最新作と比べるとさすがに随分青臭かったり、まだまだ未成熟で気恥ずくなったりするところもあってアルバム全体としては物足りない。

でもその青臭かったり気恥ずかしくなったりするところが、逆に堪らなく愛おしかったりもする。(苦笑)



もう18年も前のアルバムなんだね。

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