一色まこと 『花田少年史』

  • 2009/08/27(木) 23:30:00





これまでに読んだ中では5本の指に入る大好きな作品。

内容は心ならずも亡くなってしまった者たちが、事故で幽霊が見えるようになってしまったガキ大将の一路にこの世に残してきた想いを託して成就しようとする連作集。

その残してきた想いの先にいるのは、
かつての恋人や母親が、
そしてまだ幼い子供だったりする。


その想いを託された一路もまだまだ子供(小2か小3?)。
当然のことながら大人のするようにはうまくいく筈もなく。
一路の奮闘するというか奮闘せざるをえない姿を笑いに涙をまぶして進んでいく。
しかも舞台は郷愁を誘う昭和40年代の片田舎。

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どう考えてもズルイ設定だ。
いや、本当にズルイ!(笑)

でも許せてしまうのは設定はあざとくても、子どもたちやその子どもたちを見守る大人たちの描き方にあざとさが無いからだ。
彼ら彼女たちのセリフや行動はとても自然だ。

特にガキ大将ではあるけども悪ガキではない主人公の一路を始めとした子どもたちの(心理)描写はとても魅力的で、こんなハゲでハナ垂れの小汚いガキの一路がとてもいじらしく見えてくる。(苦笑)

だから笑かせるだけ笑かされてしまうんだけども、根っこには切実な哀しみがあるものだからいつのまにか泣かされてしまっている。
きったねぇなぁ!
と思いながらも。(笑)


”ひまわり”
”ハムカツ”に”運動会”
”お化け桜”
そして”母子地蔵”に”遺言”

本当に心に沁みるエピソードでいっぱいだ。
名作と呼ぶにふさわしい作品だと思う。

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これは珍しくアニメ版もお勧め♪


実写映画版?
う〜ん。。。。。


あんな出来ならそっとしておいて欲しかったな。(爆)

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おはようございます!

>これまでに読んだ中では5本の指に入る大好きな作品。
かなりそそられます(笑)
ブックオフへ行って立ち読みしてみますw

でも絵的には
日野日出志さんの方が好きな私は変な人ですか?(爆)

あぁ 能條純一さんの『翔丸』も好きな一面もありますょw

  • 投稿者: TNB
  • URL
  • 2009/08/30(日) 10:02:31
  • [編集]

Re:おはようございます!

>ブックオフへ行って立ち読みしてみます
相変わらずマイナー気味なんでブックオフで揃ってるかどうか。(汗)

>日野日出志さん
これはまた!
ガキの頃に読んで強烈なショックを受けて以来ずっと避けてました。(笑)
でもこの人はホントの天才ですよね。

>能條純一
私はアレルヤが結構好きでしたw

  • 投稿者: -
  • URL
  • 2009/08/30(日) 12:09:53
  • [編集]

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