奥田英郎 『邪魔』

  • 2009/08/20(木) 23:00:00

2009.8.15




内容(「BOOK」データベースより)
始まりは、小さな放火事件にすぎなかった。似たような人々が肩を寄せ合って暮らす都下の町。手に入れたささやかな幸福を守るためなら、どんなことだってやる―現実逃避の執念が暴走するクライム・ノベルの傑作、ここに誕生。


奥田英郎さんには『サウスバウンド』や『空中ブランコ』から入った口なので、昨年末に読んだ『オリンピックの身代金』の本格感には違和感があった。
でももともとはこんな真っ当な刑事物をモノにしていたのかと納得。(汗)

ただ真っ当とは言ってもそこは奥田さん。
ミステリーが主眼ではなく立場の違う登場人物たちの群像劇といったところ。
その主要な登場者たちもどこか壊れていたり壊れていったりとヒリヒリするような感じはやっぱりこの人ならではだった。

しかもまだ笑いのオブラートに包まれていないので、ある家族が壊れていく過程はちょっとやりきれなさを感じたりもして、もう少し暖かみを!なんて思ったり。(苦笑)

だから話の落とし所には少し救われた感じです。
もちろんちょっとばかり苦味は残るんだけども。

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やっぱり”税金は払わん!!”とか言って息巻いてる方が好きだな。
この人は。(笑)

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