『それでもボクはやってない』

  • 2007/08/16(木) 23:22:05

この前の日曜日に運良くレンタルDVDが一枚残っていたので早速借りてきた。

周防監督11年振りの渾身の真っ向勝負のど真ん中ストレートでした。
もう全然笑わせてくれない。
日本の司法制度の持つ恐さをこれでもかっていうくらいひたすらリアルに見せつけてくれる。
脚本を含めてよく細部まで練り上げたもんだと思います。
でも学習成果をドキュメンタリー風にただまとめて見せるのではなく、ちゃんとサスペンフルな娯楽作品として仕上げていた。
さすが周防監督ってとこでしょうか。
って言うよりもこんなにスゴイ監督だったんだ。

主演の加瀬亮のどことなく頼りなさげな雰囲気が役柄にピッタリで、これからどうなるのかという不安な様子がハマっていた。
もたいまさこも母親っていうのはこういうもんだよなって思わせてくれる好演ぶり。
やっぱり親孝行しなきゃなどと柄にも無いことを考えてしまった。
それと小日向文世! この人は何をやらせても上手いけど、タイガー&ドラゴンでもそうだったが、こういうインテリが入った嫌味な人間をやらせるともう絶品の味わい。
しかも決して悪い人間ではないという難しい役どころ。ホントに素晴らしい。
この人あってこそ加瀬亮の最後の揺るぎない視線が生きるってもんだ。

但し、個人的には前作『Shall weダンス?』の中年サラリーマンのときめきだとか悲哀をシミジミと、でもスタイリッシュに描いてくれた前作の方が好きです。
今回はあまりにも重くてねぇ。

【蛇足】
思ったのは月並みだけどいつ誰にこんな理不尽なことが起こっても不思議ではないってこと。
怖いね。。。
ワタシも昔東京にいたとき朝の満員電車ではカバンを胸の所で抱えて自己防衛してたことを思い出してしまった。
変に勘違いされたらたまったもんじゃないからね。
それと裁判員制度。ワタシは自信ないなぁ。もともと口下手だし。。。
『司法に対する国民の信頼向上につながることが目的』とかいうけど、それこそ国の責任逃れではないか?
などと思わされたところで、周防監督の勝利なんだろうね。(苦笑)

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