ドゥルッティ・コラム 『静謐なる激情』

  • 2009/07/22(水) 22:00:00





ドゥルッティ・コラムことビニー・ライリー。

この人の新譜を聴くのは随分と久しぶりになる。
”LC”や何枚かのアルバムを熱心に聴いていたのは、新潟に帰ってきた年だから’85年の頃。
あれからもう24年も経つんだな。


記憶に在るのはビニー・ライリーの孤独な心象風景の揺らめきをそのままに紡ぎだされたようなナチュラルなギターのトーン。
ときにキラキラとリリカルに、ときに沈み込むようにメランコリックだったり。
木漏れ日を見上げて移りゆく光と影を眺めているような感じがしてとても魅力的だった。


この新作でも基本は全然変わっていなかった。
相変わらずにボソボソと何を歌っているのか分からないような”歌もの”が
多くなっているのにはちょっとびっくりしたけれど。(笑)
でも孤独な色合いは逆に深まってるようにも感じる。

特に冒頭の亡くなった盟友に捧げられたという”イン・メモリー・オブ・アンソニー”。
アルバム全体からするとちょっとハードな趣で違和感もあるにはあるのだけどそれだけにの悲しみと決意が伝わってきて胸を打つ。

他にも”フォー・ブルース”や”レインボウ・メーカー”など相変わらず儚くも美しいナンバーがまたとても魅力的だ。

癒しなんて言葉を安易に使うのはいやだけど、やっぱりどこかほっとして気持ちが安らいでくる。


この先も年に何回は聴きたくなってしまうアルバムになりそうだ。

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しかしこんな自分の身を削るような音楽を30年にも渡ってずっとやり続けてこれたって素直にすごいと思う。
案外精神的にはタフなのかもしれないね。

ビニー・ライリーの近影を見ると昔と変わらず痩せてまるで病人のようだけど。(苦笑)

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