スティーヴン・ウォーカー監督  ヤング@ハート

  • 2009/05/25(月) 23:30:00




平均年齢80歳のコーラス隊のコンサートに至るまでの6週間を捉えたドキュメント。

彼らジイサマやバァサマ達が歌う(歌わせられる?)のはクラッシュ、ラモーンズ、ソニック・ユース、トーキング・ヘッズ、ジミヘン、ジェームス・ブラウン等の新旧とりまぜたロックの数々。
でも普段彼らが聴いているのはクラシックやオペラにせいぜいビートルズくらいだという。
当然の様に歌詞は覚えられない、リズムは取れずでなかなか歌を自分達のものに出来ない。
そんな状況でコンサートが迫ってくる中で仲間が一人逝き、そしてまた一人と。。。
内容はドラマ以上にドラマテッィク。

でも素晴らしいのはジイサマやバァサマ達が死を身近のものとして受け入れて、その上で歌を通して仲間達と前向きに人生を楽しんでいる様子が活き活きと伝わってくること。
本当になんと楽しそうなこと!
実際、彼等の歌う”YES WE CAN CAN”(アラン・トゥーサン!)なんかを聴いてると、自分なんてまだ若造、まだまだやれるって気になってくる。
元気を貰うってこういうことを言うんだろう。
まったく腰が痛い首が痛いなんて言ってられない。(笑)


もっとも彼らの歌は特別上手いってわけでは無い。
なんだけど、歌われる歌詞の内容が普遍的なところによることも大きいと思うんだけど、80年を生き切ってきた彼らの歌には原曲を超えてとても深いものを感じてしまう。
ビー・ジーズの”スティン・アライブ”でさえも!

とりわけ亡くなった仲間達に捧げるように歌うディランの”フォーエバー・ヤング”とコールド・プレイの”フィックス・ユー”は胸を打つ。
っていうかこの歌は反則だよ。(苦笑)
どうしたって泣けてくるよ。

何だか久し振りに何のクエスチョンも無しに良いものを見せて貰ったなぁと思います。
いろんな人に観て欲しいです。

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自分も歳を取った時にこんなコーラス隊が近くにあったらね。
ただ問題は今、日本でヒットチャートをにぎわせているJ-POP(この言い方も胡散臭くていやだけど)で、どれだけ歌いたい歌があるかっていうこと。

ホントに悲しくなっちゃう。

ま、一番の問題で悲しいことは自分が音痴ってことなんだけど。(笑)

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