香納諒一 『血の冠』

  • 2008/10/21(火) 22:45:00

2008.10.15

香納諒一 『血の冠』





なかなかに読ませてくれた警察小説でした。

数ヶ月前に読んだ『ステップ』
はひねった設定に新鮮味はあったものの、ちょっと物足りなさが残ったのも事実です。
今作は待ち望んでいた真っ向からのストレート勝負でした♪

いつもの甘さは控えめに主人公達の忌まわしい過去からの清算と再生を、謎が謎を呼ぶ複雑なプロットの中で一気に読ませてくれました。
そしてラストの展開もいつもより”青臭さ”が抜けた感じのセンチメンタリズムが良い余韻を残してくれました。

ま、ちょっと腑に落ちないところもあるにはあるんですけどね。(苦笑)

でも生活感を滲ませた主人公達には、いつもよりもリアリティを感じることが出来たので良しとします。

この人、もう一化けすればすごいものを読ませてくれそうな気がします。
楽しみです。

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香納諒一(著)「血の冠」★★★★

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