ニール・ヤング 『渚にて』

  • 2008/07/18(金) 23:45:15



『ハーベスト』から2年振りの期待のスタジオ録音盤としてリアルタイムで聴いていたら、この散漫で集中力の無さって何?
ってガッカリしてたでしょうね。多分。
このちょっとダルくて沈み込んでいきそう感じには。

思えば『ライブ・ラスト』や『ラスト・ネバー・スリープス』で完全にモチベーションが復活するまではずーっとこんな感じだったんだ。
でも自分はニール・ヤングのアルバムではダークな『今宵その夜』が一番好きな人間なんで、このダルくて沈み込んでいきそうな感じって大好きなんですけどね。(苦笑)

ただこのアルバムではまだ沈みきっていないから、暗闇の中でほの隠れしている鈍い光も見えにくくて、確かに分かりにくいと言えば分かりにくいアルバムだと思います。


それでもやっぱりどうしようなくニール・ヤングなんだけど。(笑)
本気で’歩いて行こう’と言ってるのかよく分からない妙な明るさと虚しさを湛えた『ウオーク・オン』。
おなじみベン・キースの味わいのあるスティール・ギターが美しい『アバウト・トゥ・レイン』。
そしてレコードではB面の全てを使った3曲。
前述したような暗闇に沈みこんでいきそうな中に仄かな鈍い光が見え隠れするような『渚にて』『モーション・ピクチュア』『アムビュランス・ブルース』。
中でも、その後の『愛する決意』を思わせるような『渚にて』が良いです。
『アメリカン・スターズン・バーズ』の中ではニール・ヤングのその後のアンセムと言えるような『ライク・ア・ハリケーン』よりも『愛する決意』の方が好きだったりするので。

そして『アムビュランス・ブルース』の冒頭の一節。
’昔のフォークの日々’
’僕らが演奏すると魔法が漂った’

『ライブ・アット・マッシー・ホール』を聴いた今では納得です。
本当に魔法が漂うようなライブでした。
そしてそんな輝いていた日々から、こんなにも疲弊してしまった時がこれからしばらく続いてしまったのかと思うと何とも言えないものを感じます。



全体、今の梅雨時に聴くには良い感じです。
梅雨が明けたらまたどうなのか分かんないですが。
それはそれでまた違う味わいがあったりするのかも?
真夏にピッタリなんて!
ん〜、それは無いか。(笑)

いや、でも、ジリジリするような熱帯夜なんかには案外合うのかもしれない。
そんな夜に暗い海を眺めながら聴いているのが一番良いのかも。。。

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このアルバム、’81年に中古レコードで手に入れたんだけど、埃がいっぱい詰まっていてプチプチ・ノイズが酷くって。
なんとか我慢して一回は聴いたもののその後聞く気が起きなかった。
それがここ数年、夏が来る度に『渚にて』ってタイトルが気になっていて。(笑)
ようやく今回CDでの買い直しとなりました。
なので今回が初聴きのようなもんでした。

いや、でもあれ『ズマ』だったろうか?
う〜ん、何故か良く覚えてない。(汗)

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