山下敦弘監督 『天然コケッコー』

  • 2007/12/25(火) 23:35:17

映画のポスターがもうなんともいえない雰囲気を醸し出していたので、ずっと楽しみにしていた作品。


なのでDVDレンタル開始と同時に早速借りてきました。

ところが、映画は山下監督の『リンダ リンダ リンダ』と同様に特に大きな事件も起きずに淡々と進むものだから、あれ?もしかしたら外れかなと最初はちょっと退屈してしまった。
でも登場人物達(子供も大人も)の心情がホントに細やかに丁寧に描かれていて、素直でいじらしい子供達と美しい風景と相まって、このスローなリズムがだんだんと愛おしく心地良いものに変わっていった。
つまるところ、この愛おしさとか心地良さって自分達がとうに失くしてしまったものへの郷愁でもあるわけで、中盤からはその郷愁がズブズブと心に沁みまくってしまった。
そしてラスト近くでのそよちゃんの教室への惜別の場面では思わずジンワリと。。。(照れ)

そんな余韻の中で流れてきた『くるり』の主題歌も、アルバム『ワルツを踊れ』で聴くよりもずっと感動的だった。
やっぱりこの歌は映画の為に作られた歌だったんだなぁと改めて感じいってしまった。
『くるり』の岸田君、良い仕事してる!

さて、主人公のそよちゃんを演じた夏帆。
なんとなく『白線流し』の一番可愛かった頃の京野ことみを思い出してしまった。
気負わずに自然な感じが好印象でした。
今後に期待です。

ただ自然といえばやっぱり、さっちゃんを演じた宮沢沙耶ちゃん!
おかっぱがとても良く似合う可愛い女の子で、いったいどうやって指導したんだろう?てくらいに自然な演技だった。
特に『そよちゃーん』って夏帆にベタ〜って抱きつく場面は、2人の心情を思うと胸キュン物の素晴らしさでした。

それにしても予想とはちょっと違って静かな映画だったけど、後味も爽やかで良い映画でした。
でも、もう一つ何かガツンとしたものがあっても良かったかなとも思うけど。
う〜ん、無いものねだりかな。(苦笑)

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