二階堂和美 『にじみ』

  • 2011/08/23(火) 22:30:00




このアルバムは3.11以前に完成していたそうだけど、二階堂和美本人が言うように今の日本で生きる者にとっては確かに滲んでくるものがある。


特に一曲目の”歌はいらない”。

この切実さは胸にズブズブと沁みこんでくる。


続く昭和の香りが懐かしい"女はつらいよ”も優しく哀しく胸に響く。


そして都はるみ張りにコブシを効かせる”説教節”には泣き笑いさせられた。


とにかくこの冒頭の3曲が本当に見事で聞き惚れてしまう。

生きていると好むと好まざるにかかわらずに湧き上がってくるものがある。

そんなものがこの3曲からは伝わってくる。



ただ聴き進めていくとどれもこれも同じ様な曲調の歌ばかりなので途中で飽きてきた。

それにボーカルも上手いんだけどちょっとばかり線が細いのが物足りない。


アルバムにアクセントを与えるような感じで冒頭の3曲が散らばってたら良かったのにとも思う。


もちろんケチをつけるようなアルバムではないのでこれは好みとしかいいようがない。


ごめんなさいね、二階堂さん。


でもね、ライブだったらとても楽しめそうですよ。