The Sad Cafe 〜 中村とうようさんを偲ぶ 〜

  • 2011/07/22(金) 23:34:10

もうなんといったらいいのか・・・


中村とうようといえば”ミュージック・マガジン”。

私が18歳の時から30年以上も欠かさずに毎月購読している唯一の雑誌です。


昔は何かを聴きたくてレコードを買おうにも、私のようなヒット・チャートとは無縁な音楽を追いかけている人間にはとにかく情報が少なかった。

もちろん当時はネットなんて便利なものは無かったし、レコードを視聴することも出来なかった。

そんな中にあって良質な情報を提供してくれていたのがミュージック・マガジンだった。

だからそれこそ目を皿のようにして隅から隅から読んだものだった。
レコードを購入するときの貴重な指針だった。

当月ばかりでなく来月の新譜情報にも目を通して面白そうなアルバムを文字通りにマーカーでチェックして、発売日前日にショップに買いにいくのも常だった。(苦笑)


ランディ・ニューマン、ライ・クーダー、RONIN、JJケール、ウォーレン・ジヴォン、ガーランド・ジェフリーズ、アズテック・カメラ、スミス、プリファブ・スプラウト、マシュー・スィート、ブルー・ナイル、フィッシュマンズ、くるり・・・


この雑誌を読んで無かったら聴いていなかったかも知れない愛聴盤の数々。



読み始めてからしばらくはとうよう氏自身がまだ編集長を務めていて、読み物としてはやはりその頃が一番面白かったと思う。

もちろん今でも新譜を購入するときのガイドではあるが、ここ何年かは半ば惰性で購入しているようなところもある。

正直にいうと以前ほど面白くはない。

それは自分が現在の音楽シーンについていけなくなったのか?
それとも雑誌そのものがつまらなくなったのか?

多分、両方なんだろう。

ただそんな中でも唯一楽しみにしていたのがとうよう氏の連載コラムである”とうようズ・トーク”。

いつのまにか氏も高齢になっていたことに気づきいつかは終わりがくることも覚悟はしていた。

だけど文面から伺う限りではまだまだ元気そうだったし相変らずの辛口な語り口は痛快だった。
だからそんなことはまだしばらく先のことだろうと思っていた。

それがまさかこんな形で終わることになるとは。



ちょっとひどいじゃないですか!

とうようさん、こんな終わり方は0点だって!!




自分の中でも何か一つの時代が終わってしまったような気がします。



心からご冥福をお祈りいたします。

合掌