ドゥービー・ブラザーズ 『ミニット・バイ・ミニット』

  • 2010/03/19(金) 23:30:00




ドゥービーズはもちろんトム・ジョンストンが活躍していた初期のコカ・コーラのようないかにもスカっと爽やかなアメリカン・ロックも悪くは無い。

でも私はやっぱりマイケル・マクドナルドが在籍していた頃の方が好きなのだ。
 ※但し、『ワン・ステップ・クローサー』は除く

中でもこの『ミニット・バイ・ミニット』は彼らのアルバムでは一番聴いたアルバムだ。

レコードを手に入れたのは高三の終わり頃でそれから高校を卒業した春先くらいまで良く聴いていた。
春のなんとなくフワフワとしてちょっと切なくなるような季節にピッタリのアルバムだった。

その後も90分テープのA面に『運命の掟』を、B面にこの『ミニット・バイ・ミニット』を録音してウォークマンでことあるごとに聴いたものだった。


ようやく冬も終わり春も見えてきた今日この頃。
なんとなくまた聴きたくなって今回CDを手に入れてみた。


やっぱりマイケル・マクドナルド作の冒頭の3連発が素晴らしい♪

心が浮き立つような”ヒア・トゥ・ラヴ・ユー”。
大ヒットした切なさを誘う”ある愚か者の場合”。
タイトル・ナンバーでうねるようなベース・ラインが印象的な”ミニット・バイ・ミニット”。

そしてラストの同じくマクドナルド作の”ハウ・ドゥ・ザ・フールズ・サーヴァイヴ?”。
ちょっとソウル/ファンクっぽいナンバーでここでのジェフ・バクスターのナチュラルなトーンのギター・ソロはいつまでも聴いていたいと思わせて本当に絶品だ。

どのナンバーもマイケル・マクドナルド本人が歌っているのだが、私はこの人の一本芯が入っているような入っていないような犬がフガフガ言ってるようなヴォーカルが大好きなのだ。(苦笑)


そしてアルバム全体を通して聴くと良いアクセントになっているのがオリジナル・メンバーのパトリック・シモンズのナンバー。
いかにもウエスト・コーストって感じの”スウィート・フィーリン ”だとか、ドゥービーズの初期の頃を思わせる豪快な”轍を見つめて”だとか。

これだけ聴くとマクドナルドのポップ・ソウル的なナンバーとは水と油のようだけど逆にこれらのナンバーがあるからアルバムとして飽きないのだ。

今改めて聴くとパトリック・シモンズも含めたマクドナルド以外のバンド・メンバーがギリギリのところでマクドナルドに合わせようとしていたんだろうなということが良くわかる。

それともプロデュースのテッド・テンプルマンが相当に苦労しただけかもしれないけど。(笑)


そんな甲斐もあってか?なんとなくデコボコしているようでいて不思議な整合性を持った魅力的なアルバムだ。
先週からまたほとんど毎晩寝落ちもせずに聴いてます。(苦笑)


このCDは2005年のリマスター・ヴァージョンなんだけど普通に良い音だった♪
無理してSHM盤を買わなくて良かった。(笑)

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バカはどうやったら生き残れるか?

このアルバムのラストの”ハウ・ドゥ・ザ・フールズ・サーヴァイヴ?”。
これを日本語にしたものだ。
高校を卒業するときのクラスの寄せ書きにこの言葉を使った。
今となっては気恥ずかしい限りだけど当時は本当にそんな気分だった。
不安でいっぱいだったのだ。


あれから30年。

なんとかまだ生き延びている。