『北国の帝王』 ロバート・アルドリッチ監督

  • 2010/02/22(月) 22:30:00




待ってました!

大恐慌時代のホーボーと鬼車掌の無賃乗車を巡っての仁義もへったくれも無い血で血を洗うバトルを描いた女っ気なしの骨太なアクション映画。

これぞまさにアルドリッチ節♪

ウィスキーを飲みながら心ゆくまで堪能させて貰った。
しかもこの映画はこれまで観ることが出来なかったので喜びもひとしおだ。


ホーボーのヒーロー役を演じたリー・マーヴィンの渋さは言わずもがな。
しかもいったい何年風呂に入ってないんだ?
っていう汚さと臭いが画面からむんむんと漂ってくる。
もう堪りません。
絶対に側にいて欲しくない。(苦笑)

そして小ずるがしい若いホーボー役の若き日のキース・キャラダイン。
この10数年後にアラン・ルドルフの一連の映画で見せたスタイリッシュさとは対極の小汚さがちょっと感慨を誘うのだ。

しかしなんと言っても圧巻はアーネスト・ボーグナイン。
ホーボー達にハンマーを平気で投げつけて走る機関車から叩き落とすわ角材で殴りつけるわで正に血も涙も無い所業の数々。
この人の憎々しさは半端無い。
もう惚れ惚れするほかないのだ。(笑)

お話自体は途中いろいろと突っ込みたくなるところはあるのだがあまりにも痛快でそんなことは別にどうでも良いかと。
だってある意味カルト・ムービーなんだもの。
四の五の理屈を言わずにシンプルにただ楽しむのみ♪


『クワイヤボーイズ』に『ロンゲスト・ヤード』そして『合衆国最後の日』
アルドリッチの一連の’70年代の映画がまた観たくなってきた。

今のこのこめんどくさい世の中をつかの間忘れるにはぴったりだろう。