スフィアン・スティーヴンス 『イリノイ』

  • 2010/01/25(月) 22:05:00








賑やかで明るくてそしてどこか物悲しい。

どうにもこうにもこの『イリノイ』も聴きたくなってしまってしようが無くなった。
『ミシガン』
もまだまだ聴き倒していないというのに。(汗)


でも聴いてみると期待通りのスフィアン・ワールドだった!

相変わらずバンジョーやホーンの響きも美しくおもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドはますます磨きがかかっていた。
哀しみを誘う囁きヴォイスはやっぱりこのサウンドにはぴったりだ。

アルバムの完成度も評判通りに『ミシガン』を越えていると思う。

本当にこのミュージシャンに出会えて幸せだ♪

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ただ私にはこのアルバムはちょっと賑やかで楽し過ぎるようだ。


『ミシガン』にはもう少し深い哀しみが横たわっているように思う。
それは多分にスフィアンの幼い頃の思い出から滲み出ているものだ。
そしてそれは私の思い出とも随分重なるものがあってそこに激しく共鳴したのだ。

『イリノイ』では個人的な思い出は姿を消して”歌”のために創作された物語だけがある。
そこから浮かび上がってくるものはどうしようもなく”アメリカ”そのものだ。
私が心の底から浸りこむことが出来ないのは多分そのためだ。

でもこのストーリー・テリング振りは本当に大したものだと思うけどね。