佐々木譲 『巡査の休日』

  • 2010/01/06(水) 23:00:00

2009.12.27




〔出版社作品紹介〕
強姦殺人犯のストーカー鎌田光也は村瀬香里のアパートに侵入。警護に当たっていた小島百合巡査が取り押さえ逮捕する。だが、鎌田は入院治療中に脱走し行方不明となってしまっていた。1年後、脅迫メールが村瀬香里へ届き、再び小島百合は警護を命じられる。必死の探索にもかかわらず、小島たちを嘲笑うかのように何度も送られてくる無気味なメール。犯人はどこに潜んでいるのか? 「笑う警官」、「警察庁から来た男」、「警官の紋章」に続く、大ベストセラーの北海道警シリーズ、待望の第四弾!


作者の佐々木譲さん。
随分と高いところで好調を維持してる。
去年はこの人の小説をいったい何冊読んだんだろう。(苦笑)

期待の道警シリーズの4作目。
今回は佐々木さん自身が映画『笑う警官』の松雪泰子に触発されたと告白しているように小島百合が主人公。
彼女の活躍振りがなんともカッコ良い。

ただ過去3作と比べると軽い感じもするけれどそこは道警シリーズ。
佐伯や津久井それに新宮といったお馴染みの面々による”チーム”としての一体感は益々強まっているのが、このシリーズを追いかけてきた人間としては堪らないのだ。(笑)

肝心の事件もラストに向けて収束していく様子はスピード感もたっぷりで途中だれてしまうこともない。


そしてラスト近くでの”キャリアどもが何をやっていようと、おれたちは腐らず、自棄にならず、まっすぐ自分の仕事をしような”という言葉。
もちろんこれは道警シリーズの根幹をなす現場の警官への変らぬ深いリスペクトなのだけど我々読者にも宛てた言葉なのだろう。

やけに胸に染みる。(苦笑)
作者のこんな視線が変らぬ限りはこのシリーズはきっと読み続けていくのだろうと思う。


昨年最後に読む小説に選んで良かった。

  ・
  ・
  ・

っていうか図書館の順番待ちでたまたまそうなっただけなんだよね。(汗)

でもそろそろ『警官の血』のような重量感たっぷりの小説をお願いします!