川上健一 『旅ステージ』

  • 2009/05/28(木) 23:30:00

2009.5.15




人はなぜ旅に出るのだろう――。
恋人と、家族と、友と、そして時にはひとりでふらりと。はじめて訪れた場所に
懐かしさを感じることもあるだろう。旅先での人との出会い、ふと耳にした他の旅行者の会話、
そこから湧き上がる新たな感情。そうした旅にまつわる様々な人生模様を丁寧に綴った掌篇集。


川上健一さんの旅にまつわるエッセイ集。
エッセイの一遍ずつは4〜5頁と短いものだけど、その一つひとつのエッセイがとても沁みてくる。

ま、エッセイとは言ってもどこまでが実体験かフィクションかは分からないけど。(苦笑)

それでも若くして夫を亡くした母親が80歳を過ぎて生活のためでなく、初めて自分が楽しむために自転車(MTB)に乗るくだりだとかにはやっぱり降参してしまいます。
悔しいけど。(笑)

まったくこの人の気取りようの無いクサさって大好きです。
次はぜひとも長編をお願いしたいですね。


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こないだ久しぶりに泊まりの出張で仙台に行った。
旅とはまったく無関係の出張で味も素っ気もないビジネス・ホテルの一室で読み始めた。
それでも一仕事を終えて、ほっとしたところで誰にも邪魔されずにいつもと違う環境で一人ベッドに横になって読むのは心地良かった。
ホントの旅先だったらなお良かったんだけど。(笑)

そういえば前作の『渾身』を読んだのも金沢出張のときだったなぁ。
不思議にお泊り出張と縁があるね。
川上健一さんとは。