石井隆 『黒の天使』

  • 2009/02/24(火) 23:59:00

2009.2.14





[出版社紹介]
裏社会で孤高に生きる女たちの葛藤を描き、セックス、愛が画上を華麗に舞う。
女ヒットマンを主人公にした映画「黒の天使」「黒の天使・」はそれぞれ、葉月里緒菜、天海祐希が主役をつと好評に。



石井隆ってやっぱり名美と村木を描いてなんぼのもんなんだなぁ。

この人にしては珍しく名美と村木が出てこない物語なんだけど、内容的には名美と村木の一連の物語とそれほど大差があるわけでも無い。
そして例によって男と女の切ない情念に溢れたエピソードもあるにはあるし。

だけど残念なことにちょっと乗り切れなかった。

ストーリーとかあんまり細かいことには拘らない方だけど、こんな連作のアクション物だとちょっとした話の展開や設定の瑕疵が気になっちゃう。
名美と村木の物語だと二人の情念の影に隠れてそれほど気にならないんだけどな。

このシリーズだと数年前に手にして石井隆をちゃんと読んでみたいなと思うきっかけになった『曼珠沙華』の方が面白かった。





それから何冊か手にして読んでみたけれどまだこれは!
っていう決定打に遇っていないんだよなぁ。
映画の方は特に『ラブホテル』(脚本だけだけど)や『ヌードの夜』は大好きなんだけど。

これはもう『天使のはらわた』にいくしかないかなぁ。

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しかし『天使のはらわた』って改めて見るとつくづくすごいタイトルだよね。(苦笑)