沢木耕太郎 『旅する力―深夜特急ノート 』

  • 2009/02/27(金) 22:45:00

2009.2.18





『出版社紹介』
『深夜特急』では書かれなかったエピソードや、旅に出るまでの経緯、沢木耕太郎ができるまでとも言うべきデビュー直後の秘話など、旅に関する文章の総決算となる初の長編エッセイ。


この『旅する力』って、なんだか年寄りが若い頃を 振り返って自慢話をしているような。。。(苦笑)


『深夜特急』はそれこそワクワクしながら読んだものだったけど。
最初は文庫本で読み始めたんだけど、最終巻は待ちきれずに単行本を買って読んだっけ。


こんな人だったかなぁ?

特に旅に一番重要なのは”予測する力”だっていう下りの部分。
”サラリーマンがリストラに遭ってしまったり会社が倒産してしまったりということがあった場合、多くの人が動揺して立ちすくんでしまうのはどうしてだろう”
”問題は予期しないことが起きるということを予測していないところにあるのではないか”

ちょっとショックというかガッカリです。
予測はしていても今いる会社が最後の命綱になってる人も大勢いるんだってば!

ま、沢木さんのように才能にも運にも恵まれない者の僻みなんでしょうけど。(笑)


ジェフ・ベック・グループ ”オレンジ・アルバム” Blue-spec盤 

  • 2009/02/25(水) 22:20:00




ソウル/R&B感覚に溢れた心地の良いグルーヴから聞こえてくるジェフ・ベックのギター。

やっぱりこの人のギターってかっこいいわ!

続きを読む

石井隆 『黒の天使』

  • 2009/02/24(火) 23:59:00

2009.2.14





[出版社紹介]
裏社会で孤高に生きる女たちの葛藤を描き、セックス、愛が画上を華麗に舞う。
女ヒットマンを主人公にした映画「黒の天使」「黒の天使・」はそれぞれ、葉月里緒菜、天海祐希が主役をつと好評に。



石井隆ってやっぱり名美と村木を描いてなんぼのもんなんだなぁ。

この人にしては珍しく名美と村木が出てこない物語なんだけど、内容的には名美と村木の一連の物語とそれほど大差があるわけでも無い。
そして例によって男と女の切ない情念に溢れたエピソードもあるにはあるし。

だけど残念なことにちょっと乗り切れなかった。

ストーリーとかあんまり細かいことには拘らない方だけど、こんな連作のアクション物だとちょっとした話の展開や設定の瑕疵が気になっちゃう。
名美と村木の物語だと二人の情念の影に隠れてそれほど気にならないんだけどな。

このシリーズだと数年前に手にして石井隆をちゃんと読んでみたいなと思うきっかけになった『曼珠沙華』の方が面白かった。





それから何冊か手にして読んでみたけれどまだこれは!
っていう決定打に遇っていないんだよなぁ。
映画の方は特に『ラブホテル』(脚本だけだけど)や『ヌードの夜』は大好きなんだけど。

これはもう『天使のはらわた』にいくしかないかなぁ。

  ・
  ・
  ・

しかし『天使のはらわた』って改めて見るとつくづくすごいタイトルだよね。(苦笑)



ザ・スミス 『ザ・スミス』

  • 2009/02/20(金) 23:59:00




アズテック・カメラとは違ってスミスも好きだったと言うのは、恥ずかしい過去を告白するようでどうにもためらいを感じてしまいます。(苦笑)


続きを読む

なんてこったい!!

  • 2009/02/19(木) 23:59:00

今週末に聴くのを楽しみにしていたのに。。。orz

いやね、聞きたかったのは1stアルバム”ゆでめん”の方なんですが。


<はっぴいえんど>名盤「風街ろまん」出荷・販売停止 鈴木茂容疑者の逮捕で



でもね、そんならビートルズだってストーンズだって陽水だってみんなダメじゃん!
こないだのジョン・フルシアンテなんてどうすんのさ!?

こりゃ無いよねぇ。。。

  ・
  ・
  ・

これってやっぱりメーカーの世間の注目を惹こうという逆プロモーションとしか思えない。(苦笑)

橋口譲二 『17歳 2001−2006』

  • 2009/02/16(月) 23:40:00

2009.2.7



[出版社紹介]
「個」を記録し続ける表現者による、新たなる結実。社会全体が一つの方向に向かい始めた21世紀の日本で、かけがえのない一人一人の「17歳」は何を思い、どう生きているのか。カラー17点+モノクロ60点を収録、テキストには英文対訳を付す。



被写体になった彼らのインタビューを読むと、若い頃の悩みだとか不安な思いっていうのは、昔も今も基本的に変わらないんだって気付かされます。

ただ20年前の『17歳の地図』と比べると、今の子供たちの方がいっそう厳しい時間を過ごしているのかなぁと。。。


なんていうか。

どうか無事にと願わずにいられない。

  ・
  ・
  ・

そして彼らと同じように厳しい時間を過ごしている我々のような中高年も。

頑張らんとね。

デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノ 『Everything That Happens Will Happen Today』

  • 2009/02/13(金) 23:00:00




私はもともと実験的なチューンは身体と脳が受け付けないので、イーノとバーンが最初に組んだ『ブッシュ・オブ・ゴースツ』は興味の対象外で聴いたことも無かった。
トーキング・ヘッズにしてもちゃんと聴き始めたのはイーノと別れてからなので、ヘッズの熱心なファンとは言えなかった。

だからデヴィッド・バーンとブライアン・イーノの2人がほぼ30年振りに組んだというこのアルバム。
視聴はしていても聴き始めは恐る恐るという感じだった。(苦笑)
ホントに評判通りのもんなのって?


すると聴こえてきたのは苦味も痛みも哀しみも飲み込んで、それでも前向きに歩んで行こうとする明るい”歌”の数々。
本当はいろいろ仕掛けがほどこしてあるんだろうけど、表面的には実験的な要素をほとんど感じさせないサウンドもほど良い刺激を感じるくらいで私には丁度良い。
バーンのヴォーカルもいつになく暖かみがあって魅力的です。

ライナー中のバーンとイーノの二人の近影。
そこでの彼らの穏やかな表情そのままの印象です。
昔のヘッズのようにどこか突出したところは無いけれど引き込まれるような磁力を感じる。

長らく愛聴盤になりそうな予感がします♪
良いです。
このアルバム。

  ・
  ・
  ・

髪の毛が真っ白になったバーンとすっかり禿げ上がっちゃったイーノ。
だけど良い歳の取りかたしてる!

岩松了監督 『たみおのしあわせ』

  • 2009/02/11(水) 21:20:00




ちょっと緩めのオフビートなテンポに乗せて進んでいくどこか訳ありげな主要人物達の織り成す物語。
ボ〜っとしたくなるような5月の季節感も画面から良く伝わってきて中盤までは楽しめました。


なのに最後は”卒業”と"フィールド・オブ・ドリームス”になっちゃって。(苦笑)。

駄目でしょ、映画放棄しちゃ!
普通にそのまま苦味と怖さを内包したまま終わらせれば良いものを。
まったく余計なことしてくれちゃって。
大林宣彦監督じゃないんだからさ。(笑)

怒るというよりは脱力してしまった。
2時間損したとまではいかないけどちょっとガックリです。

天童荒太 『悼む人』

  • 2009/02/09(月) 23:59:00

2009.02.05




[出版社商品紹介]
全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる。



自分のことを覚えていてくれる人がどれだけいるんだろうか?



なんてことを思ったのは昨年末に業田良家さんの『男の操』を読んだときのことだった。
でもこの本を読んでもそんな思いが浮かんでくることは無かったなぁ。

主人公”悼む人”(作者自身の分身?)の釈明も自分の都合の良いように逃げてるばっかりで、どこかに物がはさまってるような違和感が残りっぱなしです。

まぁ、そんなに全てを背負いたいならどうぞご自由にってのが正直な感想です。


でもこれって後からじわじわと効いてくるんだろうか?

  ・
  ・
  ・

いやいやいや!!
その感じた違和感にむかっ腹が立ってきそうな気もします。(苦笑)


松本零士 『元祖大四畳半大物語』

  • 2009/02/06(金) 23:59:30

2009.1.31

松本零士 『元祖大四畳半大物語』




『男おいどん』の他に同じ四畳半シリーズとして、この『元祖大四畳半大物語』と『聖凡人伝』があるということを数ヶ月前になってやっと知って(汗)昨年暮れに手に入れました。

続きを読む

ジョン・フルシアンテ 『ザ・エンピリアン』

  • 2009/02/05(木) 23:40:00

ジョン・フルシアンテ 『ザ・エンピリアン』




孤独な心情を吐露するかのようにかき鳴らされるなギター。
ドン、ドンッ!と太く生々しく鳴り響くドラムス。
9分にも及ぶ1曲目のインスト・ナンバーが素晴らしくかっこ良い!
そしてその余韻を引き摺ったままに寂寞感が漂う2曲目のジェフ・バックリーのカバー。

続きを読む

タナダユキ監督 『百万円と苦虫女』

  • 2009/02/02(月) 22:30:00




主人公・鈴子の孤独な心象風景。
その孤独で頑な心が旅先で出会う人々との交流でだんだんとほぐれて成長していく様子が、奇麗事だけでない適度な緊張感と温もりで描かれていてとても良かった。

そして苦みは残るけど清々しさを感じさせるラストと、エンディング・ロールで流れる原田郁子の主題歌が静かで素晴らしい余韻を残してくれました。
 ※普段はクラムボンや原田郁子ってどうにも苦手なんだけど。(苦笑)

また森山未来君を始めとして主人公・鈴子をとりまく役者さん達がみんな好演で、中でもピエール瀧の朴訥とした農家の長男のはまり具合が絶妙でした。

でもそんな中にあっても蒼井優さんの存在感は際立ってました。
結構難しい役どころだと思うんだけど、主人公・鈴子の心の成長過程を全く自然に演じてました。
決してキレイでは無いけれどとても可愛い女優さんですよね。
観ていてほっとする顔立ちがなんとも魅力的です。(照れ)


しかしこの映画って特に男性側の立場からすると、実はかなり苦い終わり方をしていると思うんだけど。。。

この毅然とした苦さってやっぱり女性監督ならではのものだろうなんだろうなぁ。
こういう苦さって嫌いじゃないんで良いんだけど。(苦笑)

遅まきながらタナダユキ監督に要注目です♪