ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン作品 『ノーカントリー』

  • 2008/09/08(月) 23:59:00




不思議な静寂と尋常でない緊迫感。

意識のどこかを絶えず刺激され続けられている。。。
この感覚を味わうのは久しぶりした。
おかげでこの血なまぐさくて不条理でしかも救いの無いドラマから、一時も目を逸らすことが出来なかった。

何より殺人鬼を演じたハビエル・バルデムは圧倒的でした。
この不条理の世界を見事に引き受けていました。
あのウディ・ハレルソンが彼にあっけなくやられてしまうのも納得です。
それほど彼の存在感は際立っていました。

そしてコーエン兄弟。
アメリカの作家の中では信頼できる数少ない監督とはいえ、昔から彼らの作品とはあんまり相性が良いとは言えませんでした。

でも今作の硬質な社会性と娯楽性を見事に両立させた手腕には、もう脱帽の一言です。

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映画の原題は『No Country For Old Men』
舞台となったのは’80年。
それから30年近く経って、日本もこの映画と何ら変らないところまで来てしまった。
ホント、老いも若きも関係なく辛い世の中になってしまったもんです。。。