さそうあきら 『俺達に明日はないッス』

  • 2008/08/12(火) 22:30:00

2008.08.09




さそうあきらさんの作品には必ず多かれ少なかれ’痛み’がつきまとう。
それも人間の根源的な部分で感じる痛み。
『神童』にしてもそうだし、『おくりびと』にしてもそう。
その最たるものが『犬・犬・犬(ドッグ・ドッグ・ドッグ』でした。

私がこの人のことを知ったのは結構遅くて確かその『犬・犬・・・』や『トトの世界』の頃だったと思う。
ただあまりにも辛すぎる作品だったので、注目はしたもののそれからはちょっと恐れを成して?敬遠気味になってしまった。
なので、この初期作品集もずっと存在は知ってはいたものの積極的に手に取ろうという気にならなかった。

それが先週末に古本屋で一冊105円でひっそりと佇んでいたので思わず摘まんでしまった。
状態は中の下/下の上といったところだけど。
でも、この値段ならね。(苦笑)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

で、早速読んでみると。。。

やっぱり痛かった。(笑)

今回は下半身を経由してみぞおちの奥を引っ張られるよう痛み。
随分と笑いのオブラードで包んではいるけど。
そしてどこかで見え隠れする優しさよりも、突き放した冷徹な目線の方が印象的です。

これはこれで充分に楽しめたし良作だと思うけど、あんまり読み返すようなことはないかな。
多分。
ちょっと辛くなってくるんですよね。
この人の痛さって。

  ・
  ・
  ・

ということで、さそうあきらさんには珍しく?暖かい眼差しが素晴らしい余韻を残した8/29日発売の『おくりびと』の単行本が楽しみです。
最終回だけはコンビニでの立ち読みをなんとか堪えたしね。(苦笑)