Joe Walsh  『But Seriously, Folks...』

  • 2008/07/28(月) 22:45:00

ジョー・ウォルシュ 『ロスからの蒼い風』 〜 邦題




このアルバムは私がまだ高3だったちょうど30年前の梅雨の最中。
待てど暮らせど『ホテル・カリフォルニア』に続くイーグルスのニュー・アルバムが発表されない中で、イーグルスのギタリストのソロ・アルバムとして発売されました。
発売当時は確かあんまり評判が芳しく無かった記憶があるけれど、イーグルスの代替って感じで聴いてみることにしました。

第一印象は、イーグルスと比べてなんだか集中力を欠いた軽くて散漫で地味な音楽って感じでした。
『ホテル・カリフォルニア』での『お前を夢見て』のようなとびっきりメロディアスな歌が入っているわけでもなく、
ギタリストとして定評があったジョー・ウォルシュなのに派手なギター・ソロも無いし。。。
ということでちょっとガッカリしたのを覚えてます。


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それが期末テストも終わり梅雨も明けて夏休みが始まる頃は、このアルバムの魅力にとりつかれていました。
ある意味イーグルスやドゥービーズ以上にとびっきり’爽やか’なウエスト・コースト・ロック(恥ず)でした。

それは最初に感じた’軽さ’加減が暑苦しい’夏’には逆に良かったみたいです。
また前述のようにギタリストのアルバムとしては派手なギター・ソロが無い代わりに、アンサンブル重視の甘いリフやフレーズの一つ一つがキラキラとした’夏’の輝きを放っていました。
そしてイーグルスばり(本家も参加してるんだけどね)のコーラスがまた素晴らしい清涼感をかもし出しています。


先ず一曲目の『オーバー・アンド・オーバー』
レゲエともカリプソともつかない妙なリズムにのって、聞こえてくる短いながらもうねる波のようなスライド・ギター。
続く『セカンド・ハンド・ストアー』でのとろけるようなペダル・スティール・ギターの響き。
『トゥモロー』のなんとなくズルズルと時だけが過ぎ去っていくような少し切なくなるような感じ。
『イナー・チーブ』『不思議なボート』での海の中を漂っているような涼しげな感覚。
そして中でもギターのカッティングとコーラスが最高にカッコ良い『インディアン・サマー』から『アット・ザ・ステーション』の流れはもう爽快そのもの!

アルバム全体が真夏の酷暑を避けて水族館で水槽を眺めながら涼んでいるといったような感じです。
ま、これ内ジャケのオバカな写真の影響があるかもしれません。(苦笑)
でもホントに夏/夏休みにピッタリなアルバムでした。


学生最後の高3の夏休み。
まだ暑くなりきらない午前中はこればっかり聴いて過ごしていたような気がします。
そして来年からはもうこんな風に怠惰に夏を過ごすことことは出来ないんだなぁ。。。
なんて少しばかりの寂しさを感じながら。(笑)

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解説はともかく歌詞・対訳は自分にとって必須なので普段は輸入盤に手を出すことは無いんだけど。
でもいつまで経っても国内版がリイシューされないもんだから業を煮やして輸入盤を買ってしまった。
だって30周年だしね。(笑)
今年の夏はどうしても聞きたかったし!

それにしても、特に名盤とは言えないこのアルバムをこんなに長い間、聴き続けることになるなんて。
夢にも思わなかったな。。。