シドニー・ポラック監督 『大いなる勇者』

  • 2008/06/11(水) 22:00:00

ちょっと旧聞になるけども先月、映画監督のシドニー・ポラック氏が亡くなられたとのこと。
享年73歳。
もう遣り残したことは無かったのかな。。。


ポラック氏は超大作映画を手がけるようなことは無かった。
でも地味だけど味わいのある社会派の小品をコンスタントに撮っていた印象があってリスペクトに値する監督でした。

とはいえ実はそんなに思い入れがあった監督ではありません。(殴!)
だけど一本だけどうしても忘れられない映画があります。

確か中学3年か高1の頃に名画座ライフで観た1972年製作のロバート・レッドフォード主演の『大いなる勇者』。
もちろんリバイバル上映です。念の為。(苦笑)





この映画は一般的な西部劇とは少し違い、アメリカン・ニュー・シネマの香りが漂う佳品でした。

物語はレッドフォード扮する主人公が俗世を捨てて山に入るところから始まります。
それから何年か経ちようやく山男として一本立ちという頃に、自分と同じ白人の身勝手な要求によってネイティブ・アメリカンに身内を虐殺される。
そして自分を省みることのない捨て身の復讐に向かって。。。

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何より印象的だったのは、この映画の舞台となった雄大な冬のコロラドの自然。
ある意味この映画を支えていて本当に圧倒的な’自然’でした。

そして何と言っても素晴らしかったのは、主人公が全てをやり遂げた果てに見せたラストでの笑顔。
少し寂しげなようでいて穏やかなとても’自然’な笑顔。
今でも目に焼きついて離れません。


シドニー・ポラック監督には謹んでご冥福をお祈り致します。
合掌。