アヒルと鴨のコインロッカー

  • 2008/01/30(水) 22:15:34



映画の中盤以降でドルジの視点から語られる本屋襲撃の顛末。
その真実を知った上で物語の前半を振り返ると切なさが込みあがってきました。
椎名の口ずさんだ歌が聞こえた時、ドルジにとってどれほどの’救い’だったんだろう?

そして我々の想像に託されたラスト。
神様を隠して椎名はドルジにどうして欲しかったのか?
そしてドルジは?
まぁ、キタナイっちゃぁ、キタナイんですが。(苦笑)
でも映像化したらどう転んでもほろ苦い結末が提示されると思うので、こうして映画を観た人それぞれが想いを巡らせて答えを探すのが良いのかもしれない。
もちろん答えは’風の中’ですが。

本当に心に残る一本となりました!

それにしても瑛太君ってこんなに上手かったのか。
疎外感と哀しみを良く演じてました。
特にあの目だけ笑っていない笑顔。
凄みを感じました。

だけど、なんといっても椎名を演じた濱田岳くん。
肩の力の抜けたあくまでも自然な演技。
素晴らしかった。
金八しか知らなかったのでビックリでした。
これからどんな役者に育っていくのかホント楽しみです。

えーと、関めぐみさん。
いや、この人、タイプです。ハイ!(照れ)

  ・
  ・
  ・

しかし原作も全く知らず(汗)予告を見た限りではタイトルも含めてこれってどうなの?って思ってました。
いかにもマズそうなラーメン屋が、味に自慢有り!ぜひ一度!!て言ってるような感じだった。
だけど見事に騙されてしまった。
もう少し予告編なんとかならないか?とも思うけどやっぱりあれで精一杯なんですね。
あれ以上やったらどうしたってネタバレになってしまう。
プロモーションもさぞ苦労したことでしょう。(笑)

キセル 『magic hour』

  • 2008/01/28(月) 23:59:56

  

現在と過去、日常と非日常。
その間を自在に行き来を繰り返している内に、いつしかその境界線が曖昧なものとなって郷愁を伴った不思議で切ない情景が浮かび上がる。

キセルの紡ぎ出す魅力的な音楽というと真っ先にこんなイメージが浮かんできます。

でも今回はそんな魔力がちょっとだけ薄まったように感じました。
以前はあっという間にそんな不思議な世界に連れていかれてしまったのが、もっとじんわりとした優しいものに姿を変えてしまったように思えました。
なんとなくですが、よりシンプルに普遍的な’歌’の世界を目指したのかな?なんて思ってしまいました。

とはいえ『手紙』や『ビューティフル・デイ』なんかは相変わらずの魅力に溢れていて、キセルでしか聴くことが出来ないものだし、『くちなしの丘』なんかも聴くほどに染み入ってくるし。
なので、やっぱりこのアルバムもうっとりと聴き入ってしまって、マジックな一時を過ごしている自分がいるわけなんですが。

だけど、もう少しだけ不思議な世界に連れて行って欲しかったように思います。
今回はきっと彼らの目指したこととワタシの期待したものが、少しだけすれ違っちゃったんでしょう。
イヤ、ホントに良いアルバムだとは思うんですけどね。

  ・
  ・
  ・

何の予備知識も無しにタワーレコードにいったらボーナスCDが付いてきた。
ラッキーでした!
ボーナス・トラックってありがたいんだけど、アルバム全体の流れをどうしても削いでしまうのでこういうボーナスCDはホントに嬉しい。
タワーレコードさん、どうもありがとうです!

『SP(エスピー)』 最終回

  • 2008/01/27(日) 21:30:56

とりあえず最終回が終わってしまった。。。

撮影快調!完結編、今秋封切決定!!ってことになりそう。
4/5日のスペシャルは気合いを入れて見るのは止めておこう。
絶対にバカを見る。(笑)

しかしこのドラマ、制作スタッフの面白い物を作ってやるんだ!っていう気迫が画面から漲ってました。
毎回、ワクワクしながら見せてもらってました。
もうまんま映画!の雰囲気だったなぁ。
(でも、これがまんま映画になると途端につまんなくなるんだよな。ボソっ。)

主演の岡田准一君を初め堤真一さんや周りを固める役者さん達も全員キャラが立ってて良かった。
あの山本(松尾諭さん)でさえも息を吹き返したときはホッとした。(苦笑)
そして特に平田満さんの寡黙なテロリスト振り。
善人ばかりでなく一回こういう役を見てみたいと思っていたんだけど、さすがの燻し銀振りでした。
カッコイイ!
  
  ・
  ・
  ・

でも、この腑に落ちないモヤモヤ。
しばらく続くのかと思うと。。。
フジテレビいいかげんにしろよ!!と。(苦笑)

NHK土曜ドラマ 『フルスイング』

  • 2008/01/24(木) 23:47:28

事実を元にしたドラマとは知ってたけど、モデルとなった高畠さんは既にお亡くなりになってたんですね。。。
あんた、昨日何みてたん?ってカミサンに呆れられてしまった。

実在の校長先生が高橋克己さんを見て’高さん!’と涙ぐまれたというエピソードだけで号泣しそうです。
そのそっくり振りはそれとして、高畠さんはかなりの人間的魅力に溢れた方だったんでしょうね。

そりゃぁNHKも直球勝負でくるわけだ。
高橋克己さんも初主演ってことは別にしても気合が入りまくりなわけでした。
改めて『大きい耳、小さい口、優しい目』っていう高畠さんのモットーが沁みてきました。

遅まきながらですが高畠さんの御冥福をお祈り致します。

  ・
  ・
  ・

昨日はそんなことも露知らずに観ていてたのに、それでもかなり涙腺がヤバいことになりそうでした。
なんで次回からはどうなることやら。。。。
人払いしかないか?と今から心配です。(苦笑)

いや、ホント次回が楽しみです。

2008年 冬春クール/ドラマ 冬枯れ?

  • 2008/01/23(水) 23:37:26

近年稀に見るくらい粒揃いだった2007年秋冬クールドラマ。
もう毎日がHAPPY THANKS GIVING DAY!って感じだった。

打って変って今回の冬春クールは家の高麗芝のように冬枯れてしまった。

一番期待していた『あしたの、喜多善男』は今ひとつだったなぁ。
せっかくの小日向さんを生かしきってない。
もったいない。
あの良い人キャラで全編通すのなら、脚本・演出にもう一ひねり欲しいところでした。
ちょっと後ろ髪引かれますが2回をもって脱落しました。
日本の’スティーブ・ブシェミ’生瀬勝久さんにもゴメンナサイです。(苦笑)

『鹿男あをによし』は小娘に引きづられて一回目を見ました。(笑)
BGMの雰囲気からして感動のフジドラマ臭さでいっぱい。
予想の範囲内で面白くなりそうな雰囲気。
まぁ、とりあえず見守って行くことにしました。

続きを読む

吉田修一 『パーク・ライフ』

  • 2008/01/22(火) 23:58:16



2008.1.20日読了。。。断念。。。(苦笑)

こういう心象風景だけの話があるようでないような小説は、いつしか苦手なものとなってしまった。

作者が何を言いたいのかも良く分らなかった。
2000年初頭の’気分’みたいなものをただ味わえば良いのかな?
でも、自分の若い頃を振り返っても主人公の’気分’とは何の接点も見つけられずにまた共感も出来ずで。。。
ということで、結局読み進める気力も湧かずに2話目の『flowers』のところで読むのを断念してしまった。

でもこれはこの小説が駄目なのではなくて、ワタシが’エンターテイメント’な読み物を求めているからなんでしょう。

なので今回はワタシの完全な選択ミスでした。

小松隆志監督 『幸福な食卓』

  • 2008/01/21(月) 23:07:40




冒頭の『父さんは父さんを辞めようと思う』から始まって、母さんは家を出て一人暮らしをしているし、兄さんもドロップアウトしている。
最初のうちは、いかにもでありがちな奇をてらった家族の設定に、少し興醒めしてしまって映画のリズムにも乗り切れなかった。

でも佐和子と大浦君の二人の恋愛模様を見守っている?うちに、いつしか映画に引き込まれてました。
特に二人の心の距離が段々と縮まっていく様子がとても瑞々しくて好ましかった。
なんか父親目線だな。。。おうっ!(苦笑)
そしてクリスマスに向けてのほのぼのとした幸福感に浸っていたらいきなりの事件。
うわっ!こうくるのかよと。。。

続きを読む

またまたハルピン・ビール

  • 2008/01/20(日) 16:24:06



またまた頂いたハルピン・ビール。
こないだの物とは若干種類が違うみたい。

飲んでみるとキリンのスパークリング・ホップのビール版といった感じやっぱり美味しいです。
しかも、こっちはホントにフルーティ!(爆)
イヤな後味も残りません。
って、ビールなんだから当たり前か?

でも、このビール。
晩酌で毎日飲んでたら確実に飲み飽きする味ですね。
ま、飲み飽きするほど頂いていないので良いんですけどね。(苦笑)

いがらしみきお 『Sink』

  • 2008/01/17(木) 23:53:11



何気ない日常にじわじわと忍び寄る得体の知れない不吉な影。
どう展開するんだろうと、もうゾクゾクしっぱなしでした!
このゾクゾク感って、スティーブン・キングのかつての名作『呪われた町』で味わって以来でした。
これは数年前に期待して読んだ『屍鬼』では決して味わうことが出来なかったもの。
ホントにねぇ、ただ長いばっかりでさ。
オマージュってことにして逃げるなよと。。。
おっと、また横道にそれてしまった。(苦笑)
しかし、この感覚を久方振りに味わうことが出来てホントに嬉しかった。
途中まではスゴイ傑作になるのでは?と夢中で読んでました。

続きを読む

ゆらゆら帝国 『空洞です』

  • 2008/01/16(水) 23:45:14


ゆらゆら帝国って随分昔から名前だけは知ってたんだけど、恐れをなしていた?こともあってこれまで聴いたことはありませんでした。
でもこのアルバムは随分評判が良いようなので思い切って聴いてみました。
う〜ん、聴かず嫌いでいたことを心底後悔しました!(笑)

続きを読む

ジム・ジャームッシュ監督 『ナイト・オン・ザ・プラネット』

  • 2008/01/14(月) 22:43:00



ほんのりと不思議な暖かさが残る良い映画でした。
ジム・ジャームッシュ監督作品の中では一番好きかもしれない。
ラストの寒々とした雪の中で迎える夜明けとトム・ウェイツの主題歌が心に染み渡りました。
トム・ウェイツもこんな歌ばっかり歌ってくれれば良いのに!なんて(苦笑)
個人的にはニュー・ヨーク編に一番心惹かれました。
でもパリ編も良いしLA編も捨てがたい。
ま、ローマ編を除いてみんな良かった。

実はこの映画15年振りの再見でした。
とはいえ、前回は疲れきったなかで観たせいで半分ほどで気を失ってしまった。(笑)
以来ずっと気になってたんですが、やっと観ることが出来ました。
って、もっと早く観ろよ!ってことですが、初見物が観たかったということで。
これでようやく長年の宿題を済ませたって感じです。

しかし15年ともなると、やっぱり月日の流れを感じます。
ジーナ・ローランズもまだまだ若いし。
そしてウィノナ・ライダーのキュートなこと。。。

あぁ〜無常ってやつですね。
もちろん、自分も含めてね。(苦笑)

池田敏春監督 『天使のはらわた 赤い淫画』

  • 2008/01/14(月) 22:41:23



連休ということで、今週末は珍しく2本立てでいきました。
先週の『人が人を愛することのどうしようもなさ』ではがどうしても満足出来ず、名美と村木のメロドラマをもっと味わいたかった。
なので石井隆監督作品では無いですが、一部の方達(?)に評価の高いこの映画を観ることにしました。

ハイ、いわゆる日活ロマンポルノです。(笑)

映画の出来としては、ロマンポルノっていう枠組みが足枷になってるし、石井隆脚本の常で話の展開が???ってところもありますが、ちゃんと名美と村木の切ないメロドラマを味わうことができました。
ラストは臭かろうがなんだろうが、名美と村木の一瞬の交錯っていうのはやっぱり切なくて良かった。
ホント、こうじゃなくちゃ!(苦笑)
『人が人を。。。』より数倍良かった。

それと’昭和’という時代/ノスタルジーを堪能出来たのも嬉しかった。
名美と村木のあの貧乏臭いアパートだとか、実際’80年前後はあんなもんだったし。
街中の空気感とかも含めてすごく懐かしかった。
やっぱり名美と村木の物語って’昭和’にあってこそなのかなぁ。

それにしても名美役を演じた泉じゅんさん。
キレイな(裸も)女優さんだったんだなぁ。
何も裸にならなくても普通の女優さんとしてデビューできたんじゃないかな。
いや、もちろんキライじゃないですが。裸。(笑)
彼女に関してはもちろんキレイな裸は言わずもがなですが、勤め先のデパートを首になって更衣室で髪をパッと下ろすところがすごくカッコ良くて、その残像が目に焼き付いてしまった。