川上健一 『渾身』

  • 2007/10/20(土) 21:20:14

2007/10/18(金) 読了

川上健一氏の『翼はいつまでも』以来の待ちに待っていた本気の一作。
話の大半は相撲の勝負に割かれてますが、家族の情愛を絡ませて全然飽きさせることなく読ませてくれました。
手に汗に握りつつ、いつのまにか涙が滲んでしまいました。(照れ)

細かいことを言うと、いくらなんでもそれは、とか、少しクサいだろ?
なんて、この人の場合は言いっこ無し。(苦笑)
オレにはこれしかない、こういう話を書きたいんだって気迫が清々しいです。
正に氏の『渾身』の力で寄切られてしまいました。

そしてこの作品はどこにも謝辞は載って無いけど、きっと奥さんと一人娘のヅキちゃんの為に書かれたような気がしてなりません。
氏の復活にはこの二人の存在無くてはありえなかった筈なので、今回はどうしても感謝の気持ちを込めて書きたかったじゃんないのかなとも思います。
『ビトウィン』の小説版って言ったら良いんでしょうか。

ただ正直に言うと『翼はいつまでも』の方が好きです。
今回は読み終えてからはあんまり後に残らないというか。
相撲の勝負を中心にそえたのが少しに裏目にでたというか。。。

それでも氏の久々の本気の一作には大満足でした。
氏と彼の奥さんとヅキちゃんに感謝です!

【蛇 足】
止せばいいのに出張先の金沢のホテルで読み始めてしまって案の定止められなくなってしまった。(笑)
気がつくともう午前1時を過ぎていた。 あっちゃ〜!
あと70頁を残して無理矢理読むのを止めて眠りにつきました。
翌日家に帰ってから読むのが楽しみで仕方無かったんだけど、いやぁ、金沢は遠いです。
約300km、休憩入れて3時間半。
車の運転は好きだけどさすがに疲れました。。。
でも夜、家にたどり着いて残りを読んだ時の嬉しさは格別だったなぁ。